学校・企業・官公庁・各種団体から1件ずつ受注する団体旅行のための業務システムです。
行程を1回入力すると、手配が自動で生まれ、原価が動き、粗利が動きます。
人数は単一単価ではなく料金区分ごとに持ち、宿泊25名に1名といった無料招待も規定から自動で算出します。
本書はこれを4つの業務フローに分け、フロー図、実際の操作、完了までの記録の順で追います。
掲載している画面はすべて、実機に実データを入力しながら撮影したものです。
団体旅行は、同じ行き先でも人数・部屋の取り方・バスの台数で原価がまるごと変わります。
このシステムは案件(ツアー)1件を主体にして、行程・手配・部屋割・参加者名簿をその下にぶら下げます。
売上は参加人数から、原価は手配からだけ動きます。行程を入れると手配は自動で生まれるので、
人が同じ数字を2度打つ場所がありません。原価・売上・粗利・無料招待人数は画面から打てません(表示専用)。
本書は「引合・見積」・「行程と手配の自動生成」・「手配の確定と収支」に加えて、
顧客に渡す「行程表」と値付けの土台になるマスタを追います。
行程明細に旅行素材を持つ行を入れると、手配が1行につき1件自動で生まれます(未手配)。手配の行を人が足すことはありません。行の持ち主は行程です。
人数は料金区分ごとに持ちます。大人・子供・幼児4区分(寝具食事あり/寝具のみ/食事のみ/なし)・添乗員を、宿泊有無・食事有無・標準掛率・売上計上区分の4つで表します。
「宿泊25名に1名」「バス1台に1名」は手配先ごとの規定です。有償人数から自動で算出され、参加人数に無料招待の行が入ります。人が数える場所はありません。
売上高・仕入原価・粗利・泊数・無料招待人数はすべて表示専用です。増減の持ち主を1つに決めてあるので、行程・手配・帳票で数字が三重管理になりません。
団体から相談が来たところから始めます。取引先・日程・担当・大人単価を入れて案件を1件起こすと、
案件番号が採番され、泊数と日数は出発日・帰着日から自動で出ます。
次に料金区分を選んで人数を入れます。単価は大人単価×区分の標準掛率で入り、
売上高は入力した瞬間に動きます(表示専用)。橙の点線は、システムが自動で処理する部分です。
まず「案件管理」タブを開きます。ここでは新しい案件を1件起こして登録するまでを追います。
ツアーステータス(引合 / 見積提出 / 受注 / 手配中 / 手配完了 / 催行済 / 精算済 / 失注)と、
人数・売上高・仕入原価・粗利・粗利率・粗利判定・仮押さえアラートが一覧で分かります。
新しい案件は、左メニューの「案件新規登録」から作ります。
まっさらな案件が開きます。タブは案件情報 / 行程 / 参加人数 / 手配 / 部屋割 / 参加者名簿 / 行程表 / 更新履歴の8枚。 ツアーステータスは「引合」から始まります。
登録済みの取引先から選びます。取引先区分(学校 / 企業 / 官公庁 / 各種団体)と担当者・支払条件が並ぶので、 電話をしながらでも探せます。
案件名と方面、出発日・帰着日、営業担当・手配担当を入れます。 大人販売単価は、このあと料金区分ごとの単価を出すための基準です。
画面上部の「登録」ボタンで登録します。
登録すると案件番号 TR2608280006 が採番されます。あわせて 泊数 1 泊 / 日数 2 日が出発日と帰着日から自動で入ります(★6)。
ここが「単一単価にしない」という設計がそのまま画面に出ているところです。 大人・子供・幼児4区分・添乗員を、宿泊有無・食事有無・標準掛率・売上計上区分で表します。
最初は空です。行は手で足すのではなく、「料金区分を選んで参加人数に追加」から選んで入れます。
区分ごとに宿泊○× / 食事○× / 標準掛率 / 売上計上区分が並びます。 幼児は「寝具・食事あり」「寝具のみ」「食事のみ」「寝具・食事なし」の4つに分かれ、 添乗員は原価のみ・無料招待は計上なしです。まとめてチェックして追加できます。
選んだ区分が明細に並び、標準掛率が入った状態になります。人が打つのは人数だけです。
販売単価は保存したときに「大人販売単価 × 標準掛率」で入ります
(この時点ではまだ空欄です)。単価を変えたいときは、あとから上書きできます。
保存すると金額(人数×販売単価)と合計が入ります。 添乗員は売上計上区分が「原価のみ」なので単価0・金額0です。
案件の売上高 1,534,400 円・参加人数合計 57 名・有償人数 56 名が この保存だけで動きます(★3)。どれも画面から打てません。
ツアーステータスは営業の判断そのものなので、システムは勝手に進めません。人が選びます。
画面左上の「引合」のピルを押すと候補が出ます。見積提出を選んで更新します。
人が入れたのは取引先・日程・担当・大人単価・料金区分ごとの人数だけです。
泊数・日数の計算、区分ごとの単価、金額と合計、売上高・有償人数の集計はすべてシステムが行いました。
ここが旅程台帳の中心です。行程明細に旅行素材(宿・バス・食事・拝観・ガイド)を持つ行を入れると、
1行につき1件の手配が「未手配」で自動生成されます(★1)。
手配の仕入単価×数量がそのまま仕入原価になり(★2)、売上高との差が粗利・粗利率になります(★4)。
さらに宿泊・食事・交通の手配先が持つ規定から無料招待人数が自動で算出され、参加人数へ行が入ります(★5)。
同じ数字を2度打つ場所がありません。
行程明細は日次(何日目か)ごとに1行ずつ入れます。ここでは旅行素材の選び方と、原価の入り方を追います。
最初は空です。行は「旅行素材を選んで行程に追加」から入れます。
素材区分(宿泊 / 交通 / 食事 / 入場 / ガイド)ごとに、手配先・単位・標準仕入単価・標準販売単価・定員が並びます。 選んだ時点で仕入単価が入るので、原価を別に打つ必要がありません。 必要な素材をまとめてチェックして追加します。
素材ごとに日次(何日目か)と数量を入れます。数量の単位は素材で決まります
(宿泊=人 / 交通=台 / 食事・入場=人 / ガイド=人)。
行程表記載文は顧客に配る行程表に載る文です。値段交渉などの社内メモは別の列にあり、
行程表には出ません。
保存すると仕入金額(数量×仕入単価)と合計が入ります。
行程を保存しただけで、手配はもう出来ています。ここでは何が自動で入ったかを確かめます。
行程明細1行につき手配が1件、未手配で並んでいます。 利用日は出発日+日次から自動、手配先・素材・数量・単位・仕入単価・仕入金額も行程から入っています。
行程 6 行 → 手配 6 件。手配の行は人が足せません・消せません。
行の持ち主は行程だからです(行程を直せば手配も直り、行程を消せば手配も消えます)。
相手先と話して決める手配ステータス・仮押さえ期限・予約番号・手配先担当者だけが人の入力欄です。
案件情報タブへ戻ると、行程を入れる前と数字が変わっています。どれも打っていません。
売上高 1,534,400 円 − 仕入原価 1,069,300 円 = 粗利 465,100 円(粗利率 30.3%)。 粗利率から粗利判定のバッジ(良好 / 要注意 / 低粗利)が付きます。
宿泊 2 名 / 食事 1 名 / 交通 2 名。 素材区分ごとに別々の規定を当てています(宿泊=25名に1名、交通=バス1台に1名、食事=30名に1名)。 単位が違うものを1本の規定で表そうとしないのが、この設計の要です。
行程件数・手配件数・未手配件数・仮押さえ件数・確定件数と、手配進捗のバッジが出ます。 いまは全件が未手配なので「未着手」です。
参加人数タブへ戻ると、人が入れていない「無料招待」の行が増えています(算出区分=自動)。 参加人数合計は 57 名 → 59 名になりました。 無料招待は売上計上区分が「計上なし」なので、売上高は変わりません。
人が入れたのは素材の選択・日次・数量・行程表記載文だけです。
手配の生成、利用日の計算、仕入金額、仕入原価、粗利と粗利率、無料招待人数の算出はすべてシステムが行いました。
手配ステータスは手配担当が相手先と話して決めるものなので、システムは勝手に進めません。
未手配 → 仮押さえ → 確定(必要なら 変更中 / 取消)を人が選びます。
仮押さえには期限があります。期限を切らすと部屋もバスも流れるので、案件をまたいで
仮押さえ期限アラート(期限内 / 期限間近 / 期限超過)で見張ります。
取消にした手配は行を消さずに原価から外れます(履歴が残る)。
宿・バス・ガイドから先に押さえます。ここでは期限を入れると何が起きるかを追います。
相手先に電話して押さえられた行を「仮押さえ」にし、返事の期限と先方の予約番号を入れます。 食事や拝観のように直前でよいものは未手配のまま残します。
手配進捗が「手配中」になり、仮押さえ最短期限 2026/09/03・
残り 6 日・仮押さえアラート「期限間近」が出ました。
いちばん近い期限だけを見ればよいので、行を1つずつ数える必要がありません。
見積が通ったら受注、手配に入ったら手配中。人が判断して進めます。
手配担当が朝いちばんに見るのはここです。案件ではなく手配の側から横断で見ます。
全案件の手配が1つの表になります。未手配だけ / 仮押さえだけ / 宿泊だけ / 交通だけの一覧も 左メニューに用意してあるので、電話をかける順に絞れます。
この一覧に出るのは仮押さえのまま手を打つ必要がある手配だけです
(期限超過 / 期限間近 / 期限未設定)。まだ余裕のある「期限内」は出しません。
期限の近い順に並び、残日数・案件名・取引先・出発日・手配先・予約番号・手配担当が1行に載るので、
この画面だけ見て電話をかけられます。
先方から確約が取れたら確定にします。ここでは案件の状態がどう変わるかを追います。
行ごとに「確定」を選んで更新します。取消になった手配は「取消」にします (行は消さずに残り、原価から外れます)。
確定件数が手配件数と同じになったので、手配進捗は「手配完了」。 仮押さえが無くなったのでアラートも消えます。
手配進捗と仮押さえアラートは手配の件数と期限から導出されます。人が押す場所はありません。
ここまで来たら手配完了。あとは催行日を迎えて催行済 → 精算済へ進めます。
団体旅行は直前まで人数が動きます。ここでは人数が増減したときの粗利を見ます。
案件ごとに売上高・仕入原価・粗利・粗利率・粗利判定・一名あたり旅行代金が並びます。 低粗利だけの一覧も左メニューにあります。
収支一覧に1名代金・1名原価・+10名の粗利・−10名の粗利の列が加わります。 団体旅行は直前まで人数が動くので、「あと10名減ったら粗利はいくらになるか」を 電話中に答えられるようにするための画面です。
人が入れたのは手配ステータス・仮押さえ期限・予約番号と、ツアーステータスの判断だけです。
手配進捗の集計、仮押さえアラートの判定、残日数、粗利判定、人数変動の試算はすべてシステムが行いました。
行程明細の1行は、手配(原価)と行程表(顧客配布)の両方の元になります。 同じ行を2度打たないので、「行程表だけ古い」が起こりません。次の FLOW 04 で、その行程表を見ます。
行程表は顧客に配るものです。同じ行程明細から作りますが、
社内メモと仕入内訳は出しません。出す列と出さない列を最初から分けてあるので、
「顧客配布用の帳票に社内の値段交渉が載る」ことが起きません。
部屋割と参加者名簿は泊数 × 性別 × 部屋タイプで持ちます。
マスタは料金区分・無料招待規定・取消料規定・旅行素材・手配先。
ここを整えるほど、案件側で打つことが減ります。
FLOW 02 で入れた行程表記載文が、そのまま顧客配布用の行程表になります。
日次・時刻・発地・着地・移動手段・食事区分と行程表記載文が並びます。 仕入単価・仕入金額・社内メモは出ません。
案件を開かずに、行程だけを横断で見る画面もあります。日次・行程種別で階層集計できるので、
「1日目に何件あるか」「宿泊は何件か」をまとめて数えられます。
ここも仕入単価・仕入金額・社内メモは出ません。特定の案件だけを見るときは
絞込み検索を使うか、案件を開いて行程表タブを見てください。
ここは別の案件(修学旅行・2泊3日・生徒174名+教員6名)で見ます。 規模が大きい案件のほうが、部屋割と名簿の形がはっきり分かるためです。
2泊3日の行程が日次順に並びます。宿は1泊目と2泊目で別の手配先、バスは4台、 拝観は清水寺・金閣寺・東大寺・法隆寺。この行数ぶんの手配がすべて自動で出来ています。
宿泊日 × 手配先 × 部屋タイプ × 性別で持ちます。 定員と室数から収容可能人数が出て、割当人数と突き合わせた部屋割判定が付きます。 「和室6名を42室」と「教員シングル6室」が1つの表に並びます。
氏名・フリガナ・性別・料金区分・部屋番号を持ちます。 料金区分が名簿にも入るので、参加人数タブの区分ごとの人数と突き合わせられます。
案件側で打つ内容を減らすのがマスタの役目です。ここではどの数字がどこから来ているかを追います。
8 区分。宿泊有無・食事有無・標準掛率・売上計上区分の4列で、 幼児4区分までを1つの表で表しています。参加人数の販売単価はここの標準掛率から出ます。
適用素材区分・適用単位人数・付与数・上限数・端数処理を持ちます。 「宿泊25名に1名」「バス1台に1名」「入場20名に1名(上限4名)」を素材区分ごとに別々に持てます。 手配先マスタがこの規定を指すので、宿を替えれば無料招待の出方も替わります。
規定1件に料率が複数段ぶら下がります(「20〜8日前 20%」など)。 率だけでなく段の表示名も持つので、そのまま見積書に規定表として印字できます。 案件側では出発までの日数から現時点の段・率・取消料(概算)が自動で出ます。
13 件。素材区分・手配先・単位・標準仕入単価・標準販売単価・定員を持ちます。 行程で素材を選んだ瞬間に仕入単価と手配先が入るのは、ここに書いてあるからです。
12 件。宿泊 / 貸切バス / 観光施設 / 食事 / ガイドといった手配先種別で分けて持ちます。 無料招待規定はこの手配先が持ちます。