建設工事を1件1伝票で管理します。請負金額・実行予算・発注・実績・出来高を、
その1伝票に紐づけて持ちます。
工事の台帳は1つだけです。工事を実施する部署が進捗と発注を入力し、清算する部署が実績を計上します。
どちらも同じ1伝票に書き込みます(両者の突合はシステムが自動で行い、
食い違いがあるものだけを表示することもできます)。
扱うのは請負金額・実行予算・発注・実績・出来高です。
このガイドでの「実績」は、清算部署が計上した支払の実績 (材料費・労務費・外注費・機械経費・現場経費)です。実行予算を使った分であり、 執行率も利益見込もここから算出されます。
工事を1件1伝票で数え、実施部署と清算部署が同じ1伝票に書き込む工事管理システムです。 次の3つを備えています。
工事台帳・請負契約・実行予算・発注と下請契約・月次進捗・実績・予実対比・ ダッシュボード・Excel出力・マスタ管理を標準機能として持ちます。
→ 03 の機能一覧へ工事の台帳は1つだけです。実施部署の進捗と清算部署の実績は、 同じ工事の別の明細として入力します。突合はシステムが行い、 食い違っている工事だけ一覧表示することができます。
→ FLOW 03 で実際の画面を見られます工事の画面上部に状態の帯が表示されます。いまどこまで進んだかが画面で分かるので、 担当者が状態を覚えている必要がありません。クリックできるボタンも状態に応じて変わります。
→ FLOW 01 以降の各画面に表示されます12の操作で一周します。青は人が操作するところ・橙の点線はシステムが自動で行うところです。
中央の工事が、このシステムが数える単位です。
進捗率は実施部署・執行率は清算部署が入力した結果です。両者を比べるのはシステムで、
人が突き合わせる手順がありません。
本システムが標準で備えている機能です。それぞれ、どの FLOW で実際の画面を見られるかを併記しています。
| 機能 | 内容 | 該当FLOW |
|---|---|---|
| 工事台帳管理 | 工事件名・請負金額・工種・事業所・主担当者・工期を1件1伝票で管理します。 協力会社は発注と実績からたどれます | FLOW 01 |
| 請負契約管理 | 施主との請負契約を契約日・契約番号・請負金額で持ちます。 契約日を入力して[請負契約締結]をクリックすると契約済へ進みます。未締結の工事は一覧で抽出できます | FLOW 01 |
| 実行予算管理 | 費目ごとに実行予算を組みます。その費目の実績と差異・執行率を 同じ画面に並べて表示します | FLOW 01 |
| 発注・下請契約管理 | 協力会社への発注を予定 → 発注済 → 検収済で管理します。 下請契約の締結状況も発注ごとに持ちます | FLOW 01 |
| 未契約案件の抽出 | 施工中なのに請負契約がない工事と、発注済なのに下請契約がない発注を それぞれ専用の一覧に表示します | FLOW 01 |
| 月次進捗管理 | 工事 × 年月で進捗率を入力します。出来高金額は請負金額から自動で決まります。 工期の経過に対して遅れている工事は遅延として表示します | FLOW 01 |
| 実績管理 | 検収した支払を費目別・協力会社別に計上します。発注に紐づけると、 その発注の計上済と未計上が表示されます | FLOW 01 |
| 進捗と実績の突合 | 進捗率と執行率をシステムが毎回比べ、差が大きい工事だけを一覧に表示します。 原価先行(赤字化の兆候)と進捗先行(計上漏れの疑い)を区別します | FLOW 01 |
| 予実対比 | 工事 × 費目で予算と実績を突き合わせます。超過と 予算外(予算を組んでいない費目に実績がある)を区別して表示します | FLOW 05 |
| 集計・ダッシュボード | 月別の推移、事業所別・工種別の実績、発注率、遅延案件、 計画対実績の比較をグラフで表示します | FLOW 05 |
| Excel出力 | すべての一覧に[CSV]があります。表示している絞り込みと並び順のまま ファイルになるので、Excelでそのまま開けます | FLOW 05 |
| マスタ管理 | 事業所・工種・費目・協力会社・社員・年度・ステータスを画面で保守します。 集計の軸が増えてもプログラムは触りません | — |
画面は工事台帳1枚で、契約も予算も発注も進捗も実績も、この1枚のタブに重なっていきます。
工事の状態は計画 → 契約済 → 施工中 → 完成 → 清算済と進みます。
状態を動かすのはボタンだけです。
工事は契約の前から台帳に載ります。引き合いの段階で計画として起こします。
請負金額・実行予算・実績額・進捗率・執行率・利益見込が1行に並びます。 遅延・乖離・契約の3つは、該当する工事だけに色の付いた表示が現れます。
左のメニューから空の工事台帳を開きます。
工事件名・事業所・工種・主担当者・発注者・工事場所・着工予定日を入力します。 事業所と工種と主担当者はマスタから選びます。
確認してから登録します。
工事番号は登録したときにシステムが採番します。予実・発注・月次進捗のタブが表示されます。
契約が決まったら、同じ画面の「施主との請負契約」に入力します。契約は別の伝票ではありません。
契約日・契約番号・請負金額を入力します。請負金額は予定利益と利益見込の基準になります。
契約日が空のままクリックすると、契約日の入力を促すメッセージが表示されます。
状態の帯が契約済へ動きます。ここから実行予算を組めます。
材料費・労務費・外注費・機械経費・現場経費の5つの費目で予算を組みます。 ここで入力した金額が、以後すべての「予算」になります。
起票したばかりの工事には、予算が1行もありません。ここに費目を1つずつ足していきます。
費目はマスタから選び、予算金額を入力します。
費目のぶんだけ繰り返します。ここまでが実行予算で、工事台帳の実行予算額に合計が表示されます。
予算の範囲で協力会社へ発注します。発注はまだ実績ではありません——払う約束が決まっただけです。
その工事の発注だけが並ぶタブです。起票直後は空です。
協力会社と費目はマスタから選びます。発注内容と発注金額を入力して[更新]で確定します。
発注の行には、一番右に参照の列があります。 そのアイコンをクリックすると、その行の発注の画面が開きます。
発注の状況を進めるのはこの画面です。開いたばかりの発注は予定で、 上に[発注する]が表示されます。
発注日を入力して[発注する]をクリックすると、発注の状況が発注済へ進みます。 この金額が工事台帳の発注済金額に積まります。
下請契約は発注と別の軸で、別のセクションに並びます。 契約日を入力して[下請契約を締結]をクリックすると契約済へ進みます。
協力会社・費目・発注内容・発注金額・発注日・下請契約の状況が1行に並びます。 発注を工事を横断して見る画面もあります(FLOW 03)。
準備が整ったら着工します。着工した時点から、遅延と実績のズレの判定が動き出します。
着工予定日・完成予定日が計画、着工日・完成日が実績です。 このうち完成予定日が遅延判定の基準になります。
クリックした時点で、システムが着工日・完成予定日・実行予算の3つを確かめます。 実行予算が1行も無い工事は着工できません。
ここから毎月の入力が始まります。
工事 × 年月で進捗率を入力します。出来高金額は請負金額から自動で決まります。
[+]で当月の行を足し、進捗率を入力します。出来高金額は請負金額 × 進捗率で、システムが計算します。 当月実績額は清算部署の計上から自動で表示されます。
検収した支払を費目別に計上します。実績になるのはこの入力だけです。
実績は費目ごとの予算に紐づけて計上します。行の[詳細]をクリックすると、 その工事 × 費目の単票が開きます。
上に工事、その下にこの費目の予算金額と、積み上がった実績額・差異・執行率が表示されます。
計上年月・金額・摘要を入力します。外注費ならどの発注に対する支払かも選べて、 紐づけると発注側に計上済と未計上が表示されます。
工事と費目は親の行から決まるので、ここでは選び直しません。 そのため予算の無い費目に実績だけが載ることが起きません。
ここがこの仕組みの要です。両者を突き合わせるのはシステムで、人が照合する手順がありません。
実施部署が報告した進捗率と、清算部署の計上から算出された乖離が同じ画面に並びます。 乖離は執行率 − 進捗率で、プラスが大きいほど出来ていない分の実績が先に計上されています。 工期の経過率との差(進捗差)と、着地の採算(利益見込率)も同じ行に並びます。
進捗先行は進捗率が執行率を上回っている状態で、実績の計上漏れの疑いです。 上の原価先行とは逆向きです。 このピルは該当する工事にだけ表示されるので、問題のある工事だけが目に入ります。
工事が終わったら完成へ、実績が固まったら清算済へ進めます。どちらもボタンで明示的に進めます。
完成日を入力してクリックすると完成へ進み、進捗率は100で確定します。 このボタンは施工中の工事にだけ表示されます。
清算部署が実績を締めると清算済になり、以後この画面からは編集できなくなります。 実行予算・発注・進捗・実績もそのまま凍結されます。
これで1件の工事が閉じました。ここまでが工事台帳1枚の中で完結しています。
FLOW 01 は工事1件の話でした。ここからは工事をまたいで見る画面です。 工事一覧は1行が1工事で、金額も進み具合も問題の有無も横に並びます。
遅延・乖離・契約の3つは、該当する工事にだけ色の付いた表示が現れます。 正常な工事には何も表示されないので、目に入るものが手を打つべきものです。
専用のメニューが用意されています。乖離のある工事だけが並ぶので、 探しに行く必要がありません。
拾うのは2種類です。乖離の列に原価先行(赤字化の兆候)と 進捗先行(計上漏れの疑い)が表示されます。
専用のメニューが用意されています。契約に抜けのある工事だけが並ぶので、 探しに行く必要がありません。
拾うのは2種類です。施主との請負契約を締結しないまま進んでいる工事は 元請未契約、協力会社へ発注済なのに下請契約書が無い工事は下請未契約と、 契約の列に表示されます。
発注は工事台帳のタブから足しました(FLOW 01 STEP 4)。 ここは発注そのものを中心に見る画面です。工事をまたいで並べ、1件を開いて状況を進めます。
発注の状況(予定 → 発注済 → 検収済)と下請契約の状況(未契約 → 契約済)は別の軸です。 1本の流れに並べていないので、「発注済なのに契約書が無い」を問題として拾えます。
工事・協力会社・費目・金額・発注状況・契約状況が1行に並びます。 工事件名から元の工事台帳へ戻れます。
一番上にどの工事への発注か、その下に協力会社・費目・発注内容・発注金額が並びます。 [工事台帳へ]でいつでも工事へ戻れます。
帯が2本あります。上が発注の状況、下が下請契約の状況です。 日付を入力してそれぞれのボタンをクリックすると進みます——日付を入力して更新しただけでは動きません。
実績にこの発注番号を紐づけると、計上済と未計上がここに表示されます。 発注した金額のうち、いくら払い終わったかが1件ごとに分かります。
発注済または検収済で、下請契約の状況が未契約の発注だけが表示されます。 工事側でも、この発注を持つ工事に下請未契約として現れます。
入力は工事台帳の中で済んでいます(FLOW 01 STEP 6・7)。 ここは読むための画面です——編集はできません。工事をまたいで「今月どこまで進んだか」を確かめます。
実施部署の報告と清算部署の計上が、それぞれ1行ずつ並びます。
年月・工事・進捗率・出来高金額・当月実績額が並びます。進捗率と当月実績額が同じ行に表示されるので、 報告と計上のどちらかが遅れている工事がその場で分かります。 工事番号から元の工事台帳が開きます。
その月に計上された実績が、工事・予実キー・費目・協力会社・発注番号とともに並びます。 予実キーをクリックすればその費目の予算と実績が開くので、金額を1つ見つけたら どの工事のどの費目かまでその場で戻れます。
予実は工事 × 費目が最小の粒度です。そこから事業所別・工種別・月別へ集計します。
予算を組んだ費目と、実績が計上された費目を突き合わせます。
工事 × 費目の1行ごとに、予算額・実績額・差異・執行率が並びます。 工事番号から元の工事台帳が開きます。
超過(実績が予算を上回った)と予算外(予算を組んでいない費目に実績がある)を 区別して表示します。予算外は、予算の組み方そのものを見直す手がかりになります。
集計の軸はマスタで決まります。事業所や工種が増えてもプログラムは触りません。
年度の12か月を並べ、計画実績・実績額・差異・執行率と累計を表示します。
事業所ごとに、工事件数・施工中・遅延の件数と、請負金額・実行予算・実績額・発注率・執行率・利益見込を表示します。
同じ集計を工種の軸で表示します。工種ごとの利益見込を工事をまたいで比べられます。
計画対実績・事業所別・工種別と発注率・進捗率と執行率のズレを、1つの画面にグラフで表示します。
上から、月次の計画対実績、事業所別の実績、工種別の実績と発注率、施工中の工事の進捗率と執行率です。
すべての一覧に[CSV]があります。表示している絞り込みと並び順のままファイルになります。
絞り込んだ結果がそのままファイルになるので、Excelで開いて加工できます。